2009-02-28

birthday in ヒロシマ















誕生日を広島で過ごしてきました。公演の打ち合わせや劇場下見のため広島へ。小学校6年の学習旅行以来でした。

合間を縫って、初・宮島に行ってきました。海に浮かぶ厳島神社。すごいエネルギー。


















着いたときは潮が引いていたので、鳥居まで行け・・・
















一歩神社に足を踏み入れるとまさに神聖なる場所。海上に築き上げられた能舞台。ドキドキする。夜、潮が満ちて月明かりに照らされて・・・神秘的だろうな。
















神社へと続く海岸線の道。神社から続く海岸線の緑。


















もちろんいただきました、ぷりっぷりの牡蠣。生ガキも焼ガキも。これだけでも最高な誕生日。これがホントにうまいんだ。














路面電車が走る町、好きです。こいつは昭和44年製でした・・・














そして劇団の方によるサプライズ。マジ、サプライズ!! 急に店の電気が暗くなったと思ったら・・・うわ、胸あっつ。にくい演出! 劇団の制作の方の妹さんがやっている台湾料理屋・黄さんの家にて。いやぁ、ケーキにも驚かされましたが、本当にうまいんですこの店。広島に行って足を運ばなかったら大損しますよ。すべてうまいのですが、黒胡麻の担々麺を食べたときは顎が外れそうになりました。もちろん、写真撮ってません。食べるのに夢中になってました・・・














翌朝、平和祈念公園へ。25年ぶりに。原爆ドームは修復中でした。
雨の予報だったのに晴れ渡る空。
単純に
単純なことだけど
平和を願った。














帰りの新幹線。新しい車種だった。N700系。小学生の頃、電車の絵ばかり書いていた男の血が騒いだ。品川駅にて。














37になりました、yeah!

2009-02-24

ハンナのかばん アトリエ公演終了













劇団銅鑼アトリエでのハンナのかばんの公演が終わった。

昨夜、美術のパンチョさんと音楽のオーリさんが帰国するにあたり、セットが跡形もなくなったそのアトリエで打ち上げた。

キャスト・スタッフ・関係者一人一人によるスピーチ。俺の番が回ってきた。回ってくるまでに何を話そうか、ずっと考えてた。のに、みんなの話に聞き入り、いざ自分の番に回ってくると何も言えなかった。’なにも’言えなかった。語ることがなかったわけでもなく、話したい欲がなかったわけでもないのに、見事に何も言えなかった。振り返って自己分析してみても’なぜか’がわからない。多感な思春期を迎えた中坊と言ったところか。

なので、この場を借りて(誰に?)受賞スピーチ風に。














まずはお疲れさまでした。ありがとう!に溢れてます。縁や出会いや、機会や経験のすべてに。4年前に俺をイスラエルに送り出してくれたシアターXの上田さん。10年前に俺をシアターXに連れて行ってくれた大野一雄さん。イスラエルで出会って今回一緒に演出の仕事をさせてもらい、これでもかと学ばせてくれ、このご時勢に当たり前のようにユダヤ系・アラブ系・キリスト系の芸術家たちと芝居作りに取り組み、俺の下ネタに大爆笑してくれるモニさん。今回銅鑼がやるにあたってモニさんと俺のコンビを推奨してくれたイスラエル大使館の文化部。その推奨にまんまと乗り、渋谷まで足を運び、俺を説得し信じてくださった銅鑼制作の田辺さん。声をかけてくれてホントにありがとうです。ハンナのかばんを芝居でやりたいと言った言い出しっぺ、池袋のカフェで力説してくださったビッグママ・マルケータ役の谷田川さん。西武柳沢の駅前の完全に時間が止まっている喫茶店での打ち合わせに始まり、通常の孤独な執筆作業と打って変わって、稽古現場に足を運び俳優からアイデアを得て、日々変わる演出側のアイデアに対峙してくれた脚本家のいずみさん。ハンナのかばんを見つけてくれた張本人なのに、まじめそうなのに、子供に話をしてる人なのに、とことん正直なほどにお茶目な(いい意味で)史子姐さん。生粋の芸術家で、ことばで語り表現する人ではないのだけれど、彼のことばを聞いてると彼の思い描く世界がめちゃ明確に伝わってくる、アイデアの宝庫のような美術家、パンチョさん。そのアイデアの宝庫に瞬時に応える大道具の中杉さん。アイデアが溢れている創造の現場、ということはそのアイデアを責任もって具体化しなければいけない役割が必要なわけで、それを日々朝早くから夜遅くまで具現化に努め、実現してくれた舞台監督のスーさんと三田さん。自分も然りでモニさんやパンチョさんのアイデアに触発されながら、自分なりの意見を言い、それを何時間もかかる作業の中で、受け入れてくれて、対応してくれ、言語に対しても演劇に対しても本当に好奇心旺盛な照明家・横田さん。ホントに横田さんからは多くを学んだ。そして可愛がってもらった。そしてほんといい明かりになった。1時間20分の芝居なのに100近くの照明キュー。本番終わるとぐったりしてましたね、照明オペの武さん。毎日の稽古に参加し、稽古の中で作曲し、いずみさんのきれいな日本語詞に合わせ、心の琴線に触れる素晴らしい音楽を創ってくれたとっても繊細でお喋り好きのオリさん。その彼のこだわりにとまどいながらも向き合い、時に通訳抜きで’いい音めざせ’と頑張ってくださった音響の西田さんとゆりさん。いつも遠慮がち(苦手がち?)に、なのにびしっと伝達事項を伝えてくれ、常に何が起きているのか把握しようと努め、日々夜遅くまで稽古日誌を書いてくれていたゴマちゃん。日誌、活用させてもらうで!てんこ盛りのアイデアの中、最初はどうなるかと不安だったにも関わらず、最後には演劇の現場にどっぷりと足をつけ、いつの間にか劇団員みんなと仲良くなり、そしてついには本番のオペレーションまでやってくれてしまった、我らがエロイロハスの映像作家・星野ゆうちゃん!素晴らしい映像やったで!














そして、キャストの皆さん!!! 1年間のワークショップと2ヶ月の稽古。体力的にも精神的にもかなりきつかっただろうにも関わらず、こころを開きっ放しでいてくれた10人の俳優さん。先述の発起人・谷田川さんをはじめ、本番では心の葛藤からじっと立ち涙を流す父ジョージ・文雄さん。小さいからだだけど、めちゃ大きな心で子供たちを包み込む母マルケータ・郡ジーナさん。まっすぐに客の目を見つめ、舞台のエネルギーを一気に変えることができる強き史子役の純さん。優しさが滲み出る中、抑えようとする暗闇の部分が思わず出てきてしまうその瞬間がたまらない父ジョージ・元さん。優しさのベールに包まれていた虎が内側から湧き出てきた史子役・真希さん。自身の大きなからだと戦いながら、最後にはほんと表情の柔らかいお兄さんになった兄ジョージ・圭さん。まっすぐな眼差しが強く、悲しく、ホントに死んじゃだめ!と思わせるハンナ・さときょん。やんちゃで想像力の固まりでいつも新しい発見をさせてくれるジョージ・陽亮。何をしでかすかわからない、いつも笑かしてくれる、だからこそせつなくさせるハンナ・真知子。すばらしい面々との出会いに感謝、です!

そして、今一度改めてこの出会いマジックを実現してくれた制作の田辺さん。これだけの企画、よくぞ実現してくれました。声をかけてくださり本当にありがとうございました。

また劇団代表の山田昭一さんをはじめとする劇団員の皆様にも感謝致します。














おっと、まるで公演が終わってしまったような語り草になってもうたが、ほんとの旅はこれからです。アトリエ公演は終わりましたが、これからまずは3月いっぱい、池袋やら新宿やら三鷹やら・・・やらやら。そしてその後も日本各地での公演が着々と決まっている様子。
モニさん帰国後も頑張りまっせ!よろしゅうお頼み申します!!!

最後にすてきな写真を撮ってくれた一井りょうさんに感謝!このブログでも随時?アップさせてもらいます!

2009-02-18

いつのまにか

初日やね、明日。日々感動し、日々変動し、日々あたまもこころもからだも動かして。

柔軟性と決断との狭間に立ち、相手と自分を受け入れ、空を眺め、大地を千鳥足で踏みしめながら。
濃い濃い日々を通り抜けて、明日幕をあける。思えば、4年前にイスラエルに行き、ユダヤ系、アラブ系と共に時間を過ごし、俺本人は諸事情を知らないから、普通にユダヤ系イスラエル人の友達をアラブ系イスラエル人の友達に紹介したり、なにじん関係なく、一緒に飲もうぜ!としてた日々を経て。いまそのときに俺をイスラエルに呼んでくれた演出家と一緒に仕事しながら、感慨深くなりすぎないように努めながら。

改めて、なにじんかはかんけいないでしょ!

政治は国家意識を気にするんだろう立場なのかな、芸術は国家意識を超えられるのかな?
かな?

smile!

2009-02-14

最終通告

いよいよ来週18日から「ハンナのかばん」が始まります。

そして、いよいよチケットがあるのが追加公演のみに。

2月20日14時30分 劇団銅鑼アトリエ
3月14日19時   東京芸術劇場小ホール2

チケットまだの人、急いでね!是非観ていただきたい作品です。

チケット予約は:
劇団銅鑼HP にて!

2009-02-05

チケット完売アンド追加公演














ハンナのかばんのチケットが・・・

僕の告知も遅かったのですが、ホントにチケットほぼ完売らしく、今残席僅かなのが、銅鑼アトリエの2月20日夜、東京芸術劇場の3月12、13日とのこと。

そんなこんなのなか、今日追加公演が決まり、2月20日の昼にもやることに!

少しでも多くの人に観ていただけたらなと思っております!!

*写真は因みに舞台美術のパンチョさんと演出家のモニさん。

2009-02-02

ハンナのかばん


















僕が通訳/翻訳 and 演出助手をやらせてもらっている、劇団銅鑼公演「ハンナのかばん」の上演まであと約2週間と迫って参りました。
現在、イスラエルから来ている演出家モニさん、音楽家オリさん、舞台美術家パンチョさん、そして、銅鑼の俳優さんたちと様々な実験を稽古場で展開中。十人十色の想像力が集結している感じ。いい緊張感が流れています。
また、劇団の持つアトリエでの稽古なので、既に照明あり、舞台装置あり、そしてオリさんによるピアノでの生伴奏ありという贅沢な現場です。芝居を創るのには最高な環境です。

みなさん、是非見に来てください!ではあるのですが、既にチケットがない日もありますので予めご了承ください・・・毎度ながらギリギリの告知、すいません。


ハンナのかばん
劇団銅鑼公演#38

演出 モニ・ヨセフ(アッコ・シアター・センター主宰)
脚本 いずみ凛
音楽 オーリ・ヴィディスラフスキィ
美術 ポンチョ・クラウディオ・エーデルベルグ
監修 石岡史子
通訳・翻訳・演出助手 大谷賢治郎

公演日程 2月18日(水)〜22日(日) 劇団銅鑼アトリエ
     3月12日(木)〜15日(日) 東京芸術劇場小ホール 他
*時間や他の劇場での公演などの詳細は下記チラシの裏の画像をクリックしていただくか、劇団銅鑼HPにてご確認ください。

チケット 一般3,500円 中高生1,500円 小学生1,000円
チケットお申し込み 劇団銅鑼 TEL03-3937-1101  
             劇団銅鑼HP http://www.gekidandora.com

ポーランドのアウシュビッツ博物館から
東京のホロコースト教育資料センターに
届いた茶色い古びたかばん。

かばんには、
ハンナ・ブレイディ
1931年5月16日生まれ
ドイツ語で”孤児”と大きく書いてありました。

ハンナはどんな女の子だったの?
様々な劇場で、空間で
あなたと一緒にハンナを探す旅が始まります。


スケジュール等の詳細は以下のチラシ裏の画像をクリックして拡大してごらんください!


















皆様のお越しを劇空間にてお待ち致しております!

2009-02-01

zingaro

「ハンナのかばん」の稽古もいよいよ佳境に入りつつ、気づくともう2月。早い。公演まで3週間を切った。おかげさまでチケット売り切れの日もあるとか。観てくださる方、早めのチケット購入をお勧め致します。このあとのブログで詳細を。







さて、そんな中、安息日(演出家がユダヤ系なので土曜が休み)を利用して騎馬パフォーマンス劇団ZINGAROによる「Battuta」を観てきた。
出演馬38頭、出演者35名。どうやって日本に来たのだろうか?















特設された劇場に足を入れると、土の敷き詰められた中央の円形舞台に、暗い照明のなか、白馬が10数頭浮かび上がり佇んでいる。それだけで鳥肌が立つ。















音楽が始まったら最後、舞台は人馬一体となってどんどんと加速する。ともにルーマニア遊牧民のブラスバンドと弦楽アンサンブルが舞台を挟んで演奏を競い合っていく。その中を馬も人も疾走する。さらに鳥肌が立つ。



ジンガロ - 「放浪の民」。 名前もかっこいい。鍛練されたテクニックと同時に、とにかくセンスがとってもいい。音楽も衣装も、シンプルな照明も。センス・・・大事やね。










以下イタリアのTV番組からの抜粋。観に行く予定のある方は、絶対にこの映像は見ないほうがいいでしょう。かなりのネタばれなので。観に行けそうにもない方は、是非観てください!