2009-05-28

クラブキング 濃密な空間と焦燥感















今夜は桑原茂一さん主宰のイベント、クラブキングに足を運んだ。
中学からの同級でLA在住の竹節珠加さんが最近のアメリカについてトークをするということで。(上の写真の左が珠加、一番右が桑原さん)
とても刺激的な夜だった。モノを創ったり表現に携わったりしている人が次から次に現れては語る。
雲の上のようなふんわりとした空気感の中、熟成醤油のような濃密な空間がそこにはあった。

久しぶりに焦った。いまじぶんはなにをしているのだろう、と。
漠然とした数々の方向性が自分の目前に見えている。
いまじぶんはほんとうはなにがしたいのだろう、と。
それがわからないことが正解である、ということばも自分の中に聞こえてくる。
夢中を過ごした日々が明けたときの焦燥感。
発信したいという焦りと吸収を渇望する活字中毒の症状による飽和状態。
狙いが定まっているときの集中力を回想することはできるけど、そのときの快感はその瞬間にしか味わえない。
漠然とした数々の方向性、机の上にあるメモの落書きが増えていく。

今夜は焦りが正直に顔を出してきた。

2009-05-26

こんな写真も



















撮って頂きました、またしても一井りょうさんに。
ありがたい。
我々の旅はまだまだ続きそう。
ありがたい。

2009-05-23

サル学のつづき BARAKA

僕が大好きな映画, BARAKAの冒頭シーン。

2001年宇宙の旅の冒頭シーンと同様にがつんと来たオープニングでした:



ドイツ大使邸にて















今夜はドイツ大使邸に行って参りました。
エロイロハスの芝居を観に来てくれて、ファンになって頂き・・・

こじんまりとしたハウスパーティ。
芸術大好きな大使夫妻。

面白い人達に沢山会わせて頂きました。 編集長、アートディレクター、ピアニスト、写真家、キュレーター、国際芸術学教授、舞踏家、デザイナー・・・

Human resource is the creative art!!!!!!!!!!!!!!!!!!!















人と人のつながりが次へと更に繋がっていく。
行ってみると、またここで会えるなんてって人もいれば、初めて会って意気投合する人もいたり。
すてきなパーティ, and I am lucky!!

モノを創るのが大好きな人たちの集まりでした!!

 


















おいしいワインと気持ち良すぎるほどの庭園。

ありがてぇなぁ!!
感謝。



2009-05-22

サルが好きで出会ったアーティストAYUMI



















僕はサルが大好きです。20代の初め、サンフランシスコや渋谷でサルに扮して路上パフォーマンスをしたり、立花隆さんの「サル学の現在」という分厚い本を愛読したりしてました。
サンフランシスコではサラリーマンにバナナもらったり、現代美術館の庭園で警備員に追いかけられたりし、渋谷では幼馴染みのLittle Creaturesの青柳拓次や鈴木正人に演奏してもらって丸井の前で踊ったりしました。若かったなぁ・・・。宮下公園で体を塗ったりしたのを覚えてます。
演劇は人間の営みを追求するものとサンフランシスコで熱く語っていた頃、その原点を探るためにとサルについて学びだしたのがきっかけでした。今ではニューヨークでEast River Commedia というフリンジな劇団を主宰しているポールと二人で動物園に出かけ、サルを観察したり、シェークスピアをサルとして演じたらと熱弁を交えたり、図書館に出かけ、図鑑を見ながらメイクの参考にしたり、生地屋に出かけ、衣装を作ったりしてた大学時代でした。 
ちと前置きが長くなってしまいましたが、見てしまったんです、そんな自分の感覚にバシッと来てしまった絵を。
代官山ヒルズでのアートイベントで飾ってあった一枚の絵。

「サルは創ってしまった」
*** http://www.a-live-ayumi.com/ のGalleryにて見れます。

その絵から目が離せませんでした。サルがビルを描いている・・・バベルの塔のイメージとも自分の中で重なり、ものすごく共感できる絵でした。残念ながらアーチスト自身はその時いらっしゃらず、絵のところにあった名刺をいただいて帰宅、メールをし・・・。
会ったこともないにも関わらず、何度かメールのやりとりをさせていただき・・・

昨日初めてお会いしてきました。




















アーティストの名前はAYUMI。現在目黒・Gallery やさしい予感にて個展を開催しております。











行ける人、絶対見に行ってください。昨日は晴天下ライヴペイントもあり、めっちゃ気持ちよかった!














初対面なのに初対面でない感覚。不思議な感覚の一致。そういうアーティストに会えるのはとても嬉しいことです。

最後に----
彼もそんな感覚で出会えたアーティストです。
去年のエロイロハスのフライヤーも彼に依頼したな。

彼に書いてもらった僕のイメージ。
やはりサルでした。感謝!




2009-05-19

とんでもないギターリスト















とんでもないギターリストに会ってしまった。
その名をPETTERI SARIOLA ペッテリ・サリオラ。フィンランド人。

昨夜、友人・山崎円城のバンドFIB JOURNALのライヴにて、その彼に会ってしまった。
青山・月見ル君想ウにて。
FIBの演奏後、ギター一本で舞台に登場した彼。

その感動は生で聞いてもらい見てもらうしか伝わらないのだろうけど、僕自身、音楽でここまで感動したのは何年ぶりだろうか。

とんでもない演奏技術は去ることながら、彼の持つ人の良さと情熱が演奏する彼の存在から溢れ出ていた。鳥肌が立ちっ放しでした・・・

ペッテリ・サリオラ フィンランド出身 25歳。

・22才でデビュー 五代続く音楽一家 最年少スカラーシップ獲得
・ポップ感覚の歌+変則チューニング・スラム奏法 + 完全一人演奏

1984年、ヘルシンキ郊外のエスポーで五代続く音楽一家に生まれる。祖父は伝統楽器カンテレの奏者。親族20人以上のミュージシャンが現在活躍中。子供の頃の最初の記憶は音楽とダンス。80-90年代にギターにのめり込む。クラシック・ギターを習うも、エレクトリックでロックンロールへと向かう。また、ベースでスラップ(叩く)音を出すことを覚える。 ジャズ・コンサートでマイケル・ヘッジスを聴いたあと、18歳の時にギターとスラップを合わせる奏法にたどり着く。「ユーロヴィジョン・コンテスト」のガラ・コンサート・ オープニングをつとめ、大喝采を浴びる。

とくとご覧あれ!




2009-05-12

イスラエル大使館パーティー@椿山荘















昨夜、イスラエル大使館のパーティに行ってきました。
イスラエルの芸術家との仕事をここ数年やらせてもらったからこその招待。
ぴしっと決めた政治家みたいな人や実業家みたいな人がいたな・・・
でも、そんな中でも芸術の匂いをプンプンさせている人もチラホラいるのがおもしろかった。
大使夫人も赤い髪で坊主頭のかっこいい人でした。
ピタパン、フムス、イスラエルワイン堪能させていただきました。
ワイン好きの人、イスラエルワインお試しあれ。うまいぞよ。
チョコレート好きにも溜まらんチョコがわんさかありました!



















椿山荘、初めて行きました。新緑に囲まれた日本庭園、かなりお勧めです。とても気持ちのいい空間。東京にはまだまだ緑が沢山ありますよ。江戸川橋に抜ける神田川沿いの緑道も深い深い緑です!















これは庭園のライトアップされた草花をアップで撮った写真。未来と過去が出会ってる感じ。



















さてこれは何でしょう!
整列とかのためのポールかと思いきや、


初めて見た


こんな灰皿。

2009-05-11

愛し合ってるかい#2 イマジンというメッセージ



『イマジン』訳詞・忌野清志郎

天国は無い、ただ空があるだけ
国境も無い、ただ地球があるだけ
みんながそう思えば
簡単なことさ

社会主義も、資本主義も
偉い人も貧しい人も
みんなが同じならば
簡単なことさ

夢かもしれない
でもその夢を見てるのは
一人だけじゃない
世界中にいるのさ

誰かを憎んでも、派閥を作っても
頭の上にはただ空があるだけ
みんながそう思うさ
簡単なこと言う

夢かもしれない
でもその夢を見ているのは
きみ一人じゃない
仲間がいるのさ
平和に生きている

愛し合ってるかい ロングタイムアゴーというメッセージ


ロングタイムアゴー 作詞・忌野清志郎


ロングタイムアゴー 44年前
原子爆弾が落ちてきて
何十万人もの人が死んでいったのさ

ロングタイムアゴー 44年前
八月六日の朝 八時十五分
何の罪のない人が殺されちまったのさ

ロングタイムアゴー 44年前
人間の歴史で初めてのことさ
この日本の国に原子爆弾が落ちたのさ

知ってるだろ
美少女も美男子も たった一発
顔は焼けただれ 髪の毛抜け
血を吐きながら 死んでいくのさ

ロングタイムアゴー44年経った今
まだ苦しんでいる人がいるのに
どうして原子力がそんなに大事なんだろう

原子爆弾ブルース

ロングタイムアゴー 44年前
原子爆弾が落ちてきたことを
この国のお偉い人はいったいどう考えてるんだろう

ロングタイムアゴー44年経った今
原子爆弾と同じようなものが
おんなじこの国に次々と出来ている

2009-05-10

Gran Torino グラントリノ













世代の違い。
文化の違い。
人種の違い。
家族との関係。
宗教との行き違い。
時代に錯誤する者と、時代に必死に追いつこうとする者と、時代に流される者と。
直視を恐れる者と、何を直視していいか戸惑っている者と。
目を逸らすことが敬意に繋がる者と、目を見ることが敬意に繋がる者と。
 













そして、クリント・イーストウッドの監督としての客観性と、俳優としての主観性を同時にやれてしまうことに完全脱帽です。イーストウッドを昔から尊敬している映画監督に言われちゃいました、今さら気づいたのかと、イーストウッドの凄さに。はい、今さらジロー、気づきました。

50年代に朝鮮戦争。60年代以降フォードにて車輛組立。現代に至ってもなお・・・Blue Ribbon ビールを飲み、RED MANと言う噛み煙草を口に頬張り。時代の象徴を凝縮するイーストウッド監督、参りました。

客観と主観を持って、ディテールを追求する、監督兼主役をする人はイーストウッドとチャップリンのみ!でしょ、きっと。

いやぁ、こんなにいい映画が立て続けに来ているのって、なかなかないない。
来週はスラムドッグと子供の情景、観に行きます!


2009-05-07

演劇ワークショップのお知らせ

実は去年末からアマチュアも俳優志望者もそうでない人も俳優の人も一緒くたになっての演劇ワークショップを開催してきました。
これまでに4回開催し、毎回約10名の方が参加してくださいました。固定メンバーも増えてきまして、建設的かつ連続性をもったワークショップになりつつある今、これまでの代々木や原宿の区民センターから場所も移動、自由が丘の幼児教室の体育館を借り、月1回開催する!という運びになりました。

つきまして、参加しそうにない人も「こんなことやってます」的な意味合いでこのブログを読んでくださいまし。
勿論、興味のある方は是非とも参加表明!をなさってください。
もし周りに興味ありそうな人がいたら是非とも声をかけてみてください。

どんなワークショップかをここで説明しようとすると、ゴタクを並べかねないので、あえて控えさせていただきます。
”コミュニケーション”がなんちゃら、”協調性”がなんちゃらとか・・・とかって言い兼ねないので。
いや、実際には言っているのですが。

でも内容について聞きたい方は、連絡ください。参加表明も以下アドレスに!

mapro@gol.com


以下詳細です:

大谷賢治郎 演劇ワークショップ  Vol.5

5月17日(日) 16:00~19:00
場所:TFS幼児教室 自由が丘校 目黒区自由が丘2-19-8
参加費:2000円
開催の場所のHPです。

興味ある人、この指とまれ!

2009-05-05

DAYS JAPAN 地球の上に生きる













DAYS JAPAN 「地球の上に生きる2009」フォトジャーナリズム写真展
新宿で19日までやってます。

























DAYS JAPAN 日本で唯一のフォトジャーナリズム誌です。



「一枚の写真が国家を動かすこともある。」というテーマを掲げて。


以下ホームページからの引用です。


発刊の経緯:

9・11 事件の後、人々の間でメディア不信が広がりました。 私たちが知らなければならなかった情報の多くが、私たちの元には届きませんでした。 メディアの流した情報が、戦争への道を促した場合もありました。 時代は危険な方向に突き進みました。 メディアを私たちの手に取り戻したい。 そのような思いで、次のような雑誌の発刊を考えました。

■「人間の命と尊厳」「自然の環境」を守る雑誌。 ■「権力の監視」というジャーナリズム本来の役割を担う雑誌。 ■「差別、抑圧、飢餓、男性の女性に対する暴力」などに取り組む雑誌。

 ■フォトジャーナリズムを中心にした雑誌。

 ■世界の最高水準のドキュメンタリー写真を掲載する雑誌。

DAYS JAPAN という誌名は、かつて講談社より出版されていて、廃刊になった雑誌にちなんだものです。 昔この雑誌にかかわっていた人間が中心になって、かつての雑誌の志を復活させたいという声のもとに、新雑誌を発刊させました。

発刊の趣旨:
今、情報はあふれているものの、どの情報を信頼していいのかわからない状況に私たちは置かれています。アフガニスタン、パレスチナ、イラクと次々と戦争があるたびに既存の大手メディアへの信頼感は少しずつ薄れ、あらゆる情報にバイアスがかかっていることを、誰もが感じています。戦争前に戦争誘導型の記事が現われたり、その戦争の遂行に水を差す記事や写真は、編集部の上層部に差し止められたり、「読者投書」欄の意見も注意深く除かれています。

アフガニスタンの戦争でもイラク戦争でも、現場から責任を持って報告するフォトジャーナリストはいないわけではありませんでした。でも日本ではそうした写真が陽の目を見ることは比較的少なかったのが実情です。日本のメディアがそうした写真をあまり掲載したがらなかったからです。

すぐれた写真を撮るフォトジャーナリストは存在する。しかし発表するメディアが少なすぎる。つくづくそう思ったのです。

日本のフォトジャーナリズムは、今、危機に瀕しています。志あるフォトジャーナリズムが消えていくことは、時代が恐ろしい方向に突き進んでいくのをチェックできないということなのです。時代を読み取る目を失うということなのです。

新聞のネット移向、テレビ離れなど多くのことが言われていますが、内実のことが語られないことはまれです。何を伝えなければならないか、何を知らなければならないのか。DAYS JAPANは声に応えていきたいと思っています。

DAYS JAPAN 編集長 広河隆一

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自分たちの生活がなんの上に成り立ってるのか、自分たちが生きるこの星で何が起きているのか、何を起こしてきたのか、知らないことがあまりにも多く、知るべきことがあまりにも多く。


きっとすべての行為が連鎖反応するんだと思うんです。

たとえば、仮に俺がなんかやっちゃった場合、”あそこの家族は・・・” ”彼の会社は・・・” ”彼の行ってた学校は・・・” ”あいつの国、日本は・・・”と悪影響の波及、連鎖反応的に。

だから、逆に言えば、なんかいいことしちゃったら、前向きな影響が同じように連鎖して波及していく。今がもし、しんどい世の中とするならば、それを前向きにするのも、うちら一人一人次第かなと。今回の写真展で展示されている写真もあまりにも絶望的とも言える写真です。しかも繰り返されている絶望とも言える現実。絶望を希望に変えてこうぜ!昨日亡くなった、忌野清志郎さんもそんなことを言っていたような気がします。

写真展、マジ少しでも多くの人に観に行ってもらいたい。そんでもって、みんなでどう思ったかとか話せたらいいな。












2009-05-03

milk



















A must see piece
A masterpiece

ようやっと観てきましたよ、Milk.
ホント観に行って良かった。待ちに待った甲斐がありました。

Click!

日本語版予告編

アメリカ版予告編



出ている俳優が全員素晴らしい。
そんな映画、滅多に出会わないよ。
ガス・ヴァン・サントの力量もありき。

最近、革命を起こそうとした、もしくは起こした人の物語を伝えたい、観たいという映画や本が多いような気がする。チェ・ゲバラの物語や、三国志や。

何かを変えたいとまで発言する勇気がなくても、何かが変わった方がいいと人々が感じ始めてるのだろうと思う。

”希望がなければ、人生は生きる価値などない。だから、希望を与えなくては。”
映画の中で、ショーン・ペン演じるハーヴェィ・ミルクは言っていた。

経済ばかりを優先してきた社会に歪みが起きている中で、改めて生きることの価値観を探らなければならない時期に人間が直面しているんだと思う。経済が不安定ですから、と恐怖に煽られているからこそ、その恐怖から脱することもうちらの考え方次第。不安ばかりが募る世の中であるならば、その不安を取り除くのも自分ら次第。だって嫌でしょ、生きることが不安だなんて。

”政治は演劇と同じ。勝ち負けではなく、言いたいことを主張できる場所。”
正確な引用ではないけど、ミルクは劇中でこんなことも言っていました。心に響いたことばだったな。

ショーン・ペンが監督した「イントゥ・ザ・ワイルド」で主役張ってた、エミール・ハッシュも出演してましたが、非常に説得力ある演技でした。政治に世の中に無関心な若いクリーヴという役なんだけど、無関心から関心へと変貌して行く感じ、いろんな人に共感してほしいなという感覚でした。

いや、多分、各々の役に共感できる部分、沢山あると思う。
だから、観に行ける人、観に行って。

懐かしいサンフランシスコの街並も俺にとっては多感になりえた要素だったのかもな。
多感でしたから、サンフランシスコにいたあの頃。なんつって。

2009-05-02

生命力



















那須から白河へ。
生命力を感じ、いただき。

那須温泉神社、南湖神社、白河神社と三拍子ですごかった。
上の写真は那須温泉神社にある「生きる」と名付けられた木。樹。気。




















その境内には無数の小さな神社たちが。




















松尾芭蕉と同じ道のりを辿り、白河へ。
恐るべし、白河神社。




















時空間が螺旋状でした。



















日本人はかつて色々なことを知っていたのだな、そして、実践していたのだなと改めて感じました。ここでは全ての建造物が自然と調和してた。人間の営みが自然に対して一方的でないというか。

まだまだ知らない所だらけの日本、色々なところ行ってみたいなぁ。