2016-09-24

ごぶさたです。

あれよあれよと言う間に9月になってしまいました。この一つ前のブログを見ると、4月となってる。熊本の地震について。自分としてはまだ昨日のことのようにも思える一方、色々なことが風化されていく時の流れの早さをも感じ、ここらでしっかり、いやさらりと振り返ろうと。

4月:
今年も桐朋芸術短大で教えています。僕の受け持つ授業は2年生の必修の「ダイアローグ(対話)」という名の演技のクラス。最終的には対話劇(二人芝居)の発表に持っていくのですが、「社会との対話」「アーティストとしての自分との対話」「観客との対話」をテーマに半年かけて色々なことをやっています。生徒たちが創作して発表する作品も実も面白く、自ら発信する機会を与えられた若者の素晴らしさに毎週感動しています。





今年もトーハク劇場やってます。今年はレパートリーにして、季節ごとにやっていこうと。4月、8月、12月。東京国立博物館で普段は聞くことのない、子どもたちの笑い声が響き渡っています。






5月:
ゴールデンウィークには劇団劇作家による「劇読み!」というリーディングに参加。テンポの速い、コメディーに刑事役で出演。演出家・森さゆ里との出会いでした。




そして、青年劇場「臨海幻想2011」の再演。

5月末には、我がcompany maの初海外公演がありました!

昨年9月に旗揚げ公演として上演した「雨ニモ負ケズ」を持って、オーストリアのホルンで開催された国際演劇フェスティバル、 Szene Bunte Wähneに参加しました。

そのフェスのホームページはこちら:

劇団の旗揚げ公演が海外のフェスに招聘されるとは思ってもいなかったので、行った翌日に仕込み、その翌日に2公演、そしてウィーンで1日過ごしての帰国という超弾丸ツアーではありましたが、劇団にとっても僕にとっても素晴らしい経験でした。













6月:
帰国後、うちのカンパニーの原田亮が書き、昨年3月に初演した劇団野ばらとの共同創造作品「アリスがくれた不思議な時間」の学校公演がスタート。これもうちのカンパニーにとっては初体験の旅公演。茅ヶ崎と九州の公立小学校を巡演しました。これを皮切りに8月末には北海道を巡演し、11月には再び九州に向かいます。






そして6月末からアシテジ国際児童青少年演劇協会のフェスティバルと会議のため、イギリス・バーミンガムへ、途中ベルギーのゲントに寄って、行ってまいりました。

ベルギーのゲントに寄ったのは、コペルギエトリーという劇団に訪問するため。これまでに訪れたヨーロッパの国際児童青少年演劇フェスで、必ずと言っていいほど、一番面白い作品は彼らの作品だったということばかりで。
今後、何か一緒に活動できたら!という思いを伝えに、劇団の人と色々と打ち合わせをしてきました。






また、ベルギーと言えばマグリット。美術館サイコーでした。。。






バーミンガムでは、会議と観劇の毎日。観た作品がすべて良かった。というフェスは今回が初めてでした。やはり英国は演劇の国だなとつくづく思いました。またロンドンに演劇留学している息子にも再会。それにEU離脱の落胆とヨーロッパカップの盛り上がりも加わり、非常に濃い日々でした。





7月:
昨年、セルビアから来日した赤ちゃん向けの作品「ベイビースペース」の日本版を創り、代々木の「かぞくのアトリエ」などで上演いたしました。僕も作品で使われる音楽のための詩を書き、朗読(録音)で参加しました。





そして、スティルウォーター主催による須賀川市市民交流センター準備企画、オトとコトバのワークショップ、「オトコトバヅクリ」のために、音楽家・青柳 拓次と福島県の須賀川市へ。将来的に継続できるワークショップ活動の雛形をしっかりと築き上げられた内容だったと自負できるほど、とても充実したワークショップでした。参加者全員の歌声で奏でる音楽、「あの日」をテーマに参加者全員の言葉を織り交ぜて参加者一人一人が紡ぎ上げた詩とその朗読。とても感動的でした。

スティルウォーターによる詳細終了リポートはこちら:
http://www.stillwaterworks.jp/workshop/2016/06/-vol04.html









そして(以外の接続詞が思いつかず)、日本演出者協会主催によるフォーラムシアターのワークショップに通訳として参加。フォーラムシアターは被抑圧者のための演劇と呼ばれているもの。僕の解釈は、社会に変革を起こすための、その社会に生きる人々のための演劇。僕の友人でもある、ボリビア出身のヤルマーがファシリテート。彼曰くフォーラムシアターは「社会的に抑圧された人のための演劇。観客も参加する演劇。主役が失敗する演劇。」非常に面白い、ふか〜いワークショップでした。



怒濤の日々はまだまだ続き、このワークショップの直後に、児童演劇について語り合うセミナーにパネリストの一人として招待され、アルゼンチン・ブエノスアイレスに弾丸ツアー。行きと帰りにそれぞれ約30時間!かけて、滞在は3泊!「観る演劇、参加する演劇、教育としての演劇」をテーマに南米人に囲まれ、いや紛れ、プレゼンしてきました。





8月:
8月頭は毎年恒例のミュージカルワークショップ。今年も小学1年から大人までの40名の参加者と共に、ミュージカル「ねこはしる」を一週間で作り上げました。4年間続けてきた、心揺さぶられるこの仕事。終了後、来年から体制が変わるとの通告。ということで、ひとまず今年で最後でした。有終の美、飾れてれば。。。











お盆が過ぎて間もなく、アシテジのアジア会議というのがあり、単身スリランカへ。2018年に東京で開催予定のアジア国際児童青少年演劇フェスティバル、2020年に東京にて開催予定のアシテジ世界大会のプレゼンや、自分の劇団のプレゼンをしてきました。すっかり溶け込んでました。笑








8月末、「非戦を選ぶ演劇人の会」のリーディングに初参加。濃い面子に囲まれてきました!


9月:

親子で演劇と哲学をするというワークショップを小平市で開催。
4〜6歳の子どもたちとその親御さんと。子どもたちが感情を体現し、それを自分になりにコトバにしてみる。

素晴らしい時間でした。



9月23日:
そして、今僕はこれをセルビアに向かう途中のモスクワの空港で書いています。
2012年に劇団銅鑼と震災をテーマに作ったコトバを使わない芝居、「あやなす」を持って、セルビア、クロアチア6都市のツアーに向かってます。




行ってきます!